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甲斐です。

 

今回はマーケティングのスキルを向上するのに

一役買ってくれる書籍を取り上げていきたいと思います。

 

著者は「近代マーケティングの父」と称される

ノースウェスタン大学大学院教授のフィリップ・コトラー氏。

 

シカゴ大学で3名のノーベル経済学賞学者に師事、

世界最高峰の経済学を学んで修士号を取得した後、

MIT(マサチューセッツ工科大学)で博士号も取得した経歴を持つ、

世界的に有名なマーケティング研究者の一人です。

 

コトラーのマーケティング・コンセプト(フィリップ・コトラー)レビュー

 

著者のフィリップ・コトラー氏と言えば、

日本でも「現代マーケティングの第一人者」として知られており、

多くの書籍が翻訳され、その解説本なども多数出版されています。

 

これまでにフィリップ・コトラー氏が手がけた書籍は

市場に出回っている原著だけで悠に40以上、

改訂を含めない場合だと50以上だと言われます。

 

そして、それらの書籍を通して

今現在世の中で使われているマーケティングの

様々な基本や概念が位置付けられてきました。

 

「コトラーのマーケティング・コンセプト」はそんな数々の書籍の中から

マーケティングにおいて最も重要な80のキーコンセプトのみを精選し、

それぞれを簡潔に分かりやすく解説している書籍です。

 

80のマーケティングコンセプトをAからZまでのアルファベット順に

「辞書のような形式」で並べてありますので、最初から読み進めてもよし、

気になるページだけを掻い摘んで読むのもよし、という構成になっています。

 

ただ、Advertising(広告)、Brands(ブランド)Change(変化)と、

ただ延々とアルファベット順にコンセプトの解説が続いていくため、

初心者が体系的にマーケティング理論を学べる書籍ではありません。

 

それはまさしく「辞書」と同じように、

アルファベット順にコンセプトを解説されていることによって

冒頭部から順番に読んでも、その内容に一切規則性がないためです。

 

なので、最低限の専門用語ぐらいは知っておかなければ、

実際に「何も知らない初心者」が最初から読み進めても

所々言葉の意味が分からず消化不足になる箇所もあると思います。

 

一応、80のコンセプトも「基本的」な項目がほとんどで、

それなりに噛み砕いて説明はしてありますし、

内容としては全体的に「初心者向け」です。

 

ただ、それでも専門用語があることによって

少なからず分かりにくさを感じる点はあると思います。

 

もちろん、それでも十分勉強になりますが、

マーケティングの知識がある人と知識がない人では、

本書から学べることには大きな違いがあると思いますね。

 

コトラーのマーケティング・コンセプトを読むなら、、、。

 

おそらく、事前知識が一切ない場合だと、

全体の何割かは流し読みになってしまうと思いますので、

「一冊目に手にとるべき書籍ではない」と思います。

 

まぁ仮に初心者が一冊目に手に取ったとしても、

本書ではマーケティングの理論は分からないと思いますので、

「思っていた内容と違う」と感じるんじゃないでしょうか。

 

それこそ、本当に辞書のように本書をもとにして、

そこから詳しく調べていく、という使い方も”できないことはない”と思いますが、

特に「フィリップ・コトラーに強いこだわりがある」というわけでもなく、

ただ純粋に「マーケティングを勉強したい」というだけなのであれば、

ひとまず他の書籍で知識を補充してから、復習用として読んだ方が効率的です。

 

むしろ、私が今回本書を取り上げた理由というのも、

「復習用、確認用、参考用に最適なマーケティング書籍」だからです。

 

マーケティング専門の手軽な辞書のようなものですので、

ビジネスで行き詰まった時などのヒントを得るために、

「目次を読んで、そこから関連性の高そうな項目を読み返す」

という使い方であれば、かなり重宝する一冊だと思います。

 

なので、少なくとも、マーケティングに興味を持っている人が、

フィリップ・コトラー氏が「有名だから読んでみよう」という意識で手を出しても

本書でフィリップ・コトラーのマーケティングの理論や本質は分かりませんし、

それなら他の代表的な書籍を読んだ方が有意義なのではないか、と思います。

 

例えば、代表的な書籍で言えば

経営大学院のマーケティングのテキストとして採用されている

「コトラーのマーケティング・マネジメント」でしょうか。

 

マーケティングのバイブル的な一冊として世界的に有名な書籍ですね。

 

他にも「コトラーのマーケティング講義」、「マーケティング10の大罪」、

「コトラーの戦略的マーケティング」、「市場戦略論」、なども有名ですが、

”一からマーケティングを学びたい方”はそちらのほうが断然オススメです。

 

ただ、一般的に上記のようなフィリップ・コトラー氏のマーケティング本は、

1000ページ近いボリュームで重厚なうえに専門用語満載で高価な書籍が多く、

正直、誰もが手を出そうと思ってすぐ手を出せるようなものではありません。

 

マーケターやコンサルタントを目指している人は必読だと思いますが、

個人ビジネスのマーケティングではそこまで有用性のない内容もあるので、

何らかの理由があって「マーケティングを極めたい」という人”以外”は

普通に読んでいる途中で挫折してしまう可能性が高いと思います。

 

その辺は購入前に確認と注意が必要かな、と思います。

 

反対に、「コトラーのマーケティング・コンセプト」は、

全208ページと比較的薄く、手軽に読みやすい安価な一冊になっています。

 

おそらく、フィリップ・コトラー氏が手がけた数ある書籍の中で、

最も読みやすく、ボリュームの少ない書籍に挙げられる一冊だと思います。

 

まぁ良く言えば、フィリップ・コトラー氏のエッセンスが

ギュッと一冊に詰まっているマーケティングの書籍ですが、

初心者がマーケティング理論を体系的に学ぶ場合にはイマイチ適していないので、

個人的には「二冊目以降」に手にとるマーケティング書籍としてオススメですね。

 

本体価格2200円(税抜き)ですので、

興味があれば、どこかで手にとってみてください。

 

他にもマーケティング関連の書評をしていますので、

そちらも併せて参考にしてみていただければと思います

 

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それでは。

 

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