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甲斐です。

 

今回はネットビジネスの販売力と集客力を向上するのに

一役買ってくれる社会心理学の書籍を取り上げていきたいと思います。

 

著者は説得技法の専門家、

「アンソニー・プラトカニス氏」と、

アメリカの著名な社会心理学者、

「エリオット・アロンソン氏」です。

 

プロパガンダ−広告・政治宣伝のからくりを見抜く(アンソニー・プラトカニス、エリオット・アロンソン)レビュー

 

「プロパガンダ−広告・政治宣伝のからくりを見抜く」は、

「プロパガンダ」の原理原則を非常にわかりやすく解説している、

世界的ロングセラー「影響力の武器」に匹敵すると称される一冊です。

 

「プロパガンダ」とは「大衆操作、集団説得を行うための宣伝行為」のことです。

 

一般的にはテレビやラジオなど「マスメディア」を使って、

組織の不祥事をバレないようにするための隠蔽工作を始め、

好意的なイメージを意識に植え付けるための刷り込みなど、

大企業や政府が大勢の人々の「情報操作」を行うような場合を指します。

 

アメリカ政府では自国に有利なプロパガンダを作り出すために

8000人以上を雇い、年間90本の映画を製作、22カ国で12種類の雑誌を出版、

37カ国で800時間にわたり国営放送の番組を放送して

推定7500万人がこれを聴いていると言われています。

 

過去にジョージ・W・ブッシュの大統領選挙やイラク戦争時に

国家規模の大々的なプロパガンダが実施されたことは有名です。

 

ただ、その本来の定義としては、

特定の思想、世論、意識、行動へ誘導する意図を持つ、

あらゆる広告、広報活動、政治活動が「プロパガンダ」に含まれます。

 

なので、その名称や宣伝の規模が違うというだけで、

中小企業や個人ビジネスの「マーケティング」も、ほぼ同義です。

 

「一見さんお断りで完全予約制の人目に触れない事業」でもない限り、

大なり小なり自社の商品やサービスを大勢の人々に購入してもらうために

何らかの形で「行動(売買)」を促す宣伝行為をしているはずですから。

 

つまり、本書に書いてある内容は突飛した話のようで

ビジネスに応用して役立てることができるということです。

 

個人を説得する方法に焦点を当てて解説している「影響力の武器」に対して、

本書は大勢の人々を説得する方法を多面的に解説していますので、

それぞれに書かれている内容は言わば相互補完関係にあり、

併せて読むことによって、より理解を深めることができます。

 

プロパガンダのからくりとは、、、。

 

「プロパガンダ−広告・政治宣伝のからくりを見抜く」は、

政治評論的な話ではなく「大勢の人々をどうやって動かすのか」という、

具体的な説得方法について論理的に解説した書籍です。

 

本書によれば、「プロパガンダ」は、

大勢の人々(受け手)に対してメッセージの伝達者の主張を

あたかも「自分自身のこと」であるかのように錯覚し、

「自発的」に受け入れるようにするための術、だとあります。

 

言い換えれば、プロパガンダは大勢の人々を対象に向けた

”暗示、催眠術、マインドコントロール”のようなものなので、

当然、そのメッセージの内容によっては問題視されてしまうわけです。

 

また、基本的に「プロパガンダ」に操作されている側の人間は、

当の本人からすれば操作されている「自覚がない」のが普通です。

 

日本も戦時中は”国民の大半がプロパガンダに支配されていた”わけですが、

当時の人々は誰も自分たちが操作されているとは思っていなかったはずです。

 

プロパガンダに影響されてしまった人々は、

「何を考えるか」ではなく「”何について”考えるか」を操作されることで、

客観的に見て「合理的」とは言えない意思決定を率先して下すようになります。

 

もちろん、あくまで本人は「自らの意思」あってのうえでの行動だと考えます。

 

ちなみに、昔のようにわざわざ情報を遮断してプロパガンダを実施しなくても

情報過多の”今だからこそ”作り出されているプロパガンダも多々あります。

 

例えば、テレビ番組やCMで有名人やタレントが絶賛した商品が

後日、売り切れたり品薄になる現象がよく起こるように、です。

 

スポンサーからお金を貰って商品を紹介しているビジネスを真に受けて

合理的とは言えない意思決定を下してしまう典型的なパターンですが、

まさに情報に操作されてしまっている人の状態だと言えます。

 

実際のところ「○○ブームの火付け役」という言葉もあるように、

現代社会のトレンドもプロパガンダによって作られている現象ですので、

流行に流されやすい人なんかは要注意かもしれませんね。

 

また、ブラック企業に感謝しながら働き続ける人や、

カルト宗教に勧誘されて入信して熱狂的な信者になる人など、

周囲から見て明らかに「おかしい」と思うことに対して、

それを「正常だ」と考えてしまう人々の心理的なプロセスも、

プロパガンダと同じ原理原則によって操作されているものです。

 

本書を読むことによって、

そんな様々なプロパガンダのからくりを学び、

「看破」することも「応用」することも可能になります。

 

「プロパガンダ−広告・政治宣伝のからくりを見抜く」を読むべき人

 

本書に書いてある内容は

良くも悪くも大勢の人々の役に立ちます。

 

それこそビジネスパーソンにとっては非常に有用性が高く、

主に「情報」を扱うネットビジネスに取り組んでいる人や、

「人の上に立ちたい」と考えている人には必読の一冊です。

 

「全333ページ」とそこそこのボリュームですが、

事例が豊富で面白く、途中で飽きたり、中弛みすることもなく、

最後まで夢中になって一気に読み進めることができるような、

切り口が斬新でユニークな心理学書籍だと思います。

 

また、翻訳書特有の読みにくさを感じることもありませんし、

知らなければ理解できないような専門用語がほとんど使われていないので、

ストレスを感じることもなく気軽に読むことができると思いますよ。

 

本体価格3200円(税抜き)と安くはありませんが、

個人的には結構オススメの一冊ですので、

興味があれば、どこかで手に取ってみてください。

 

他にも心理学や承諾誘導テクニックに関する書評をしているので、

そちらも併せて参考にしてみていただければと思います。

 

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それでは。